一般社団法人紋別青年会議所
第64代理事長
羽田 樹
挑戦
~使命を胸に、情熱を活動に、未来を生きる人のために挑みつづけよ!~
2019年度私たち紋別青年会議所は、日本、地域、そして己の抱える課題に対して、より一層「危機感」と「使命感」を持ち活動を展開していく必要があります。先人達が長きにわたり脈々と築き上げてきた歴史と信念を、私たちは覚悟を持って継承していかなければなりません。かつて偉大な先人達は、戦後の焼け野原が広がる日本で、多くの国民が敗戦に打ちひしがれる中、日本の再興と発展を夢見て立ち上がり、青年会議所を設立しました。その情熱が礎となって今日の私たちがあることを決して忘れてはいけません。
昭和中期には、日本では高度経済成長期を迎え、私たちが物心つくころには、物や情報はあって当たり前の世の中となっていました。現代の日本を見ると、個人の自由や利権が強く主張され、若者世代の国や地域に対する愛郷心や奉仕の精神、自身の営みの中での向上心や野心は日に日に薄くなっているように感じてなりません。戦後まもなく自国の復興に尽力した先人達は「我々がやらなければ」という使命感のもと立ち上がったのではないでしょうか。
過去と現代では抱える課題の性質は全く異なります。しかし、多くの課題を抱える混沌とした現在の日本を強く生き抜き、次世代へ繋げていくべく、今こそこの時代を生きる責任世代である青年として、情熱と使命感を持って、未来を生きる人々のために今、我々は挑み続けなければなりません。
「たくましい街づくり」
現代社会において、他人と深く干渉することに抵抗を持つ人が、特に若い世代ほど増えています。人間が生活を営む上で、個人の主張を強調し続け他人の意見を顧みなければ、トラブルは後をたたず、他人に干渉したくないと考えるのは当然の事です。しかし我々は決して個で生きている存在ではないという事実を忘れてはなりません。地域全体が抱える課題に対して、より多くの住民が自分事として捉え、地域住民同士が手を取り合うことこそが、たくましい街づくりにつながるのです。地域住民の他人を思う心を養うべく、地域に根差すJAYCEEとして、その中心となって地域住民に意識喚起を行い、人づくりを通してたくましい街を創造してまいります。
「豊かな心を育む教育」
子供たちは地域の宝であり、日本の宝であります。無限の可能性を秘めた子供たちの、愛郷心や道徳心、倫理感を育むのも、大人である私たちの責任なのです。感受性豊かな幼少期に、その時その場所でしかできない思い出や経験を我々大人たちは常にこの地域で提供しつづけられる存在でなければなりません。10年20年先の未来を見据えて、地域の子供達の教育、成長ついて、地域全体で考え取り組んでいくのもまた、子育て世代である私たち青年としての使命であります。
「確固たる価値観の創造」
近年、技術革新やグローバル化社会が急激に進む中、人々の間で流れる情報やそれぞれの持つ価値観はめまぐるしく変化しております。私たちが暮らす地方都市にとっては、このような情報から取り残され、古い価値観に縛られることは、地域全体が存続の危機に立たされることに直結してくると考えます。物や情報にあふれる現在の社会において、どの情報が正しいのか判断することも非常に難しい時代となっている中、地域に暮らす青年として、常に新しい情報を取り込み、紋別青年会議所としての確固たる価値観の創造の元、随所でリーダーシップを発揮し、広く運動に転換していく責任が私たちにはあるのです。
「地域のための会員拡大」
今我々には力が必要です。なぜならば今地域が抱える様々な課題に立ち向かうには、圧倒的に人員が不足しています。また、地域、日本の未来の担い手を育成するためにも、多くの若者を入会に導くことが地域の将来のために肝要であります。より若い世代の未来を担う仲間を発掘することに尽力し、誰もが希望をもてる地域づくりに繋げてまいります。
「終わりに」
2019年、社会はより混沌としていく中、私たちは青年らしさを忘れず、全ての活動において、地域の誰よりも笑顔で生き生きと活動する青年となり、その姿を持ってして若者が若者を呼び、多くの志高い若者が集う組織へと昇華してまいります。
私たち青年会議所に属する青年のように、未来を憂い、発展を夢見て、己の身を賭して活動する青年達こそが、日本の未来の担い手であるという確信の元、厳しく、困難な今だからこそ、私たちは前を向き挑み続けます。
第64代 理事長 羽田 樹